ホーム < メールマガジン < 第5号



「まねじめんとサプリ」でご紹介した内容を更に詳しくご覧いただくことができます。


第 5 号 ( 目 次 )

point今月のちょっといい話 - お金を使いたがっている人がいる -
point編集後記
pointメルマガ原文はこちら <メールマガジン一覧へ

湯浅氏

湯浅伸一事務所
中小企業診断士 湯浅 伸一

マーケティングの教科書には、商品開発や品揃えにあたっては、まずターゲット顧客の設定が一番大切であると書かれています。
その場合、実際にその商品を使うお客さまとお金を払うお客さまが別である場合は、お金を払うお客さまにどう財布のひもをゆるめさせるかがポイントになる、といったことも言われます。
おもちゃで遊んだり可愛い洋服を着たりするのは小さい子供ですが、可愛い孫に目を細めてお金を出すのは、お金にゆとりのあるおじいちゃん、おばあちゃんである、おじいちゃん、おばあちゃんこそターゲットであるという考えです。

ところでテレビのお話です。
私は昭和36年生まれで、テレビ、特にウルトラマンやウルトラセブンなど怪獣もので育った世代であります。
そのウルトラマンですが、途中で何度か途切れることありましたが、ずっとシリーズが続いています。
現在は、ウルトラマンメビウスというのを放送しています。
その前作は昨年度放送されたウルトラマンマックスです。

このマックスの放送が始まったころ、新聞等でちょっとした話題になりました。
子供といっしょにお父さんも楽しめるウルトラマンが新鮮である、ということでした。
どういうことかと言うと、登場する怪獣には、バルタン星人、レッドキング、ピグモン、ゼットン、エレキングと懐かしいものがいっぱい。
おまけに、いわゆる地球防衛組織には、初代ウルトラマンでヒーローとヒロインを演じた黒部進、桜井浩子までレギュラーとして参加していました。
監督には、金子修介や三池崇史など日本映画のホープが起用されていました。
「この怪獣の弱点はなぁ…」「ゼットンは強いぞ」といった会話が親子の間で交わされたのではないでしょうか。

一度大きなおもちゃ屋さんのヒーローもののコーナーをのぞいてみてください。
見たこともない新しい怪獣に混じって、昔懐かしい怪獣のビニール人形があふれかえっています。
子供にとっては、今のウルトラマンに出てくる怪獣なら、昔の怪獣も今の怪獣も平等です。
子供に「レッドキング買うて」と言われたら、「お父さんも昔欲しかったけど買うてもらえんかった。悲しかったなぁ。よし、買うたる」。
ポケモンやムシキングはよく知らないお父さんでも、ウルトラマンならついつい財布のひもが緩みます。

音楽の世界でもウルトラマンの主題歌や挿入歌をロックやウクレレでカバーしたアルバムが人気を呼んでいるそうです。
大槻ケンヂをはじめとした現在活躍中のミュージシャンやバンドが参加しています。
90年代後半には、「ウルトラマンジャズ」もヒットしました。

お父さん世代とその子供が同じものを欲しがる、同じものを買うということが広がっています。
かつては親と子が一緒に遊ぶものといえば、トランプやボードゲームくらいしかなかったものですが、今は違います。
子供時代にテレビを見て育ったか否か、ここに消費傾向の大きな格差があります。

ゲームの世界も同様です。
ニンテンドーDSを子供のためには買わなかったお父さんが、「脳を鍛える大人のトレーニング」やりたさに自ら買っています。
かつてファミコンでスーパーマリオブラザースを楽しんでいたお父さんにとって、コンピュータゲームに抵抗はありません。
かつてのファミコンの古いソフトもリバイバルヒットしています。
親子で点数を競い合うことが可能なのです。

このように、世の中には、決して大きな市場ではないがお金の使い道を探しているお客さまが一定数存在する市場があります。
私は、現在徳島で仕事をすることが多いのですが、こんな田舎町でもものすごく流行っている小売店があります。
親子で楽しむものではありませんが、アニメやフィギュアなどいわゆる「オタク文化」に特化した某書店は、「徳島のアキハバラ」と呼ばれて大人気です。

近くにはメイド喫茶までできました。
この書店が経営するCDショップでは、詳細は申し上げられませんが、思い切った顧客絞り込みによる品揃えを密かに進めています。
日本にあまり入っていない外国の子供服を海外で直接買い付けている小さな店もあります。
これらの店は、四国の隣県はもとより神戸からもお客さまを集めてにぎわっています。

小売業はどこも大変です。
なかでも中心市街地と言われる昔の一流立地の店は、地方では壊滅状態です。
生き残っている店も青息吐息、今のまま商売を続けていても、良くて現状維持、普通は右肩下がりがズルズル続いていくだけです。
このまま座して死を待つのか、起死回生の策を打つのか、まさに岐路に立たされています。
当然後者の道を探ってみるべきでしょう。

一か八か、店のコンセプトから品揃えまで、店も経営者も生まれ変わる覚悟で見直す必要があります。
もちろんこれは博打ではありません。
上述したように、誰がお金を持っているのか、彼ら彼女らは何にお金を使いたがっているのか、
緻密な分析と思い切った絞り込みが必要なのです。
そのキーワードが「父子で楽しむ」「おたく趣味(あくまで『趣味』)」なのです。

そして、例え小さくてもその市場ではナンバー1の品揃え、あの分野ならあの店に行けばある、あの店になければあきらめるしかないーと思わせるくらいの絞り込みが生き残りのKFS(成功の鍵)になるのではないでしょうか。

pointトップページへ


今月も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
先日、中小企業診断協会兵庫県支部の「新入会員歓迎会」が開催されました。
今年は20数名の方が入会されました。

新入会員の方のご挨拶の後に、兵庫県支部の各委員会の紹介が行われました。
おもしろい替え歌が披露されたので、ここで全文ご紹介します。

歓迎会1 歓迎会2

曲:いちご白書をもう一度 詞:坪野克彦

診断士の2次試験が今年もまた来る
合格・必勝を期して受験校に通った
苦しい場面では弱音を吐いたね
成績上がらなくて自信をなくした
中対で疲れて事例では悩んだ
試験が終わった時 力がすべて抜けた
来年も読むだろうか 中小企業白書を
今度は診断士として読みたいと願った
僕は午前中の仕事を休んで
合格発表をみに本町へ出かけた
合格者の中に自分のを見つけて
「重荷が降りたよ」ときみに電話をしたね
来年も読んでるだろう 中小企業白書を
受験の辛いメモリー心にしまって
受験の辛いメモリー忘れはしないさ

中小企業白書とは、中小企業庁が1年に1度発行している白書です。
白書のリストラというニュースもあり、今後この白書がどうなるのかは、
わかりませんが、私も中小企業診断士試験のときには、
この白書を読んでいました。
この替え歌ほど、必死の想いではなかったかもしれませんが。
どちらかというと、中小企業診断士として独立して1年目が一番よく読んだかもしれません。

(まねじめんとサプリ編集長 うだ)

pointトップページへ


まねじめんとサプリ』 (ID:0000187127) 読者登録解除フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。

登録フォーム
解除フォーム
『まねじめんとサプリ』バックナンバー
メールマガジン[まぐまぐ!]
まぐまぐ! 』から発行しています。